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Lenticular


レンチキュラー プリント

レンチキュラープリントは、シート状の「レンチキュラーレンズ」を貼り、イメージをアニメーションさせたり、立体的に見せたりするプリント技法である。今回の作品では、イメージを立体的に見せる技法を用いている。

人間の両眼が持つ視差を利用することで立体視を実現するレンチキュラープリントは、単眼であるカメラの撮影ではその効果を再現することができない。人がその両眼で見たときにのみ、最大の効果を持って現出する。パララックス(視差)バリアとして知られるこの技術は、100年以上の歴史を持つ。1915年にはアメリカで特許出願された記録があり、1940年代にはパリで3Dレンチキュラーのプリントサービスを行うスタジオが開業している。60年代にはカラーのレンチキュラープリントの大量生産が可能となり、爆発的な人気を得た。絵葉書などお土産として作られるものが多かったが、大画面のプリントの作成も可能になったことで、ファインアートのプリント作品にも用いられることとなった。

近寄り、遠ざかり、左右に歩きながら、瞬間であるはずのシーンを、拡張された時間のなかで鑑賞する。マンガという表現形式とレンチキュラープリントの技法が結合した、新たな体験が得られるはずである。

荒木飛呂彦「JOJO/Lenticular works 1」(2025)

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