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田名網 敬一
Keiichi Tanaami

Tanaami!! Akatsuka!! / Revolver 1~6set

1082mm x 754mm,editions 20
作品ID
REV_GR_000
作品サイズ
1082mm x 754mm
枚数
6
用紙
White Kingdom
販売形態
regular
エディション
20

ABOUT THE WORK


作品について

2021年末。凸版印刷川口工場のグラビア印刷機で、田名網敬一×赤塚不二夫の作品がグラビアプリントされた。「Revolver」と名づけられた6作品を、6点まとめて20セット限定で集英社マンガアートヘリテージで先行抽選販売する。(*2023年2月以降、集英社マンガアートヘリテージサイトで1作品ずつ個別に販売する他、ギャラリー等での販売を予定)

粘度の低いインクを使用し、シリンダー状の版に直接紙を押し当ててプリントを行うグラビア印刷。その印刷機のサイズは、長さ約60メートル、高さ約15〜20メートル、幅約2〜3メートルにおよぶ。本機だけで6階だてのビルに近い規模である。印刷には、シアン(薄い青)、マゼンタ(濃いピンク)、イエロー、ブラックの4色(CMYKとよぶ)が用いられる。各色の印刷に用いられるシリンダー状の版の重量は、1.5〜2トン。クロムメッキされた版は、100万部の印刷に耐える。この印刷機を、今回、わずか100部のエディションプリントのために用いた。

1960年代以降、「グラビア誌」と通称される様々な雑誌に関わった田名網。彼は「明星」のデザインや「PLAY BOY 日本版」のアートディレクションも手がけていた。しかし実際にグラビア印刷の製版と印刷の現場を見るのは、今回が初めてだという。

CMYKの4色に分解された版はダイヤモンドの針で銅のシリンダーに刻まれ、クロムメッキされる。色水のようなインキがシリンダーの表面に流し込まれ、白い紙に押し当てられ、重なり合ってイメージを形づくり、カラフルな川のように流れていく。

2021年11月26日。印刷現場に立ち会った田名網は、自らの作品が色の奔流となるのをじっと見つめていた。

今回制作された6点のタイトルは次の通り。

REV_GR_001 「リボルバー/鏡と鏡のあいだ」
REV_GR_002 「リボルバー/鏡を見ている」
REV_GR_003 「リボルバー/見つめる目」
REV_GR_004 「リボルバー/ドカーン」
REV_GR_005 「リボルバー/魔術の鏡」
REV_GR_006 「リボルバー/イヤミとナンシー」

ひみつのアッコちゃん、ニャロメ、イヤミ、バカボン、バカボンのパパ、レレレのおじさんなど有名なキャラクターに加えて、顔を家に改造される男(『天才バカボン』に登場)が今回のプロジェクトを代表するキャラクターとして再創造された。

*プリントにサイン(直筆)
*Startrail PORT 連携販売証明書は、6作品それぞれに紐付けられ、同梱されます。
*各作品は、1点ずつ化粧箱に収めてお届けします。

SOURCE ART WORKS’ INFO

制作方式
デジタル

ARTIST

Keiichi Tanaami田名網 敬一

1936.07.21 ~ 2024.08.09

1936 年、東京生まれ。武蔵野美術大学を卒業。1958年日宣美特選を受賞。60年代に、アメリカのカウンターカルチャー、ポップアートの洗礼を受け、アニメーション作品からシルクスクリーン、漫画的なイラストレーション、コラージュ、実験映画、ペインティング、立体作品など、メディアやジャンルに捕われず、その境界を積極的に横断して創作活動を続けた孤高のアーティスト。アンディ・ウォーホルとの出会いに触発され、現在に至るまで「編集」というデザインの方法論を用いながら、「アートとデザイン」、「アートと商品」、「日常の美」、「大衆とアート」といった今日の現代美術が抱える主要な命題に対して実験的な挑戦を試み続けた。その半世紀以上の創作活動を通して、戦後の日本を代表するPOP ARTの先駆者の一人として、世界的に高い評価を得ている。近年の田名網の主要な展覧会として、回顧展 「田名網敬一 記憶の冒険」(2024年、国立新美術館、東京)、「TANAAMI!! AKATSUKA!! That’ s All Right!!」(2023年、PARCO MUSEUM TOKYO、東京)、「世界を映す鏡」(2020年、Nanzuka Underground、東京)、個展「TOKYO POP UNDERGROUND」(2019年、Jeffrey Deitch、NY)、「Keiichi Tanaami」(2019年、Kunstmuseum Luzern、ルツェルン、スイス)、「The World Goes Pop」(2015年、Tate Modern、ロンドン、イギリス)、「International Pop」(2015年、Walker Art Center、ミネアポリス)など多数。また、MoMA( ニューヨーク )、Walker Art Center (ミネアポリス)、シカゴ美術館、M+(香港)、National Portrait Gallery (スミソニアン博物館、ワシントン )、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館 (ベルリン )などのパーマネントコレクションに収蔵されている。

PUBLISHER

集英社

LABEL

Last Gravure

第二次世界大戦後。高度成長期の日本で、無数のイメージがグラビア印刷でプリントされてきた。その鮮やかな色彩に、人々は魅了された。「グラビアアイドル」という呼称は、グラビア印刷から派生した言葉だ。時代は変わっていく。グラビア印刷機は巨大であり、小部数の印刷には適さなかった。2021年末、出版におけるグラビア印刷は終わりを迎えた。この最後の機会に、集英社マンガアートヘリテージは、グラビア印刷機を用いてアートプリントを制作することを考えた。数十万部の印刷を行う機械を、それぞれ100部強のエディションプリントのために用いる。できあがったプリントは、平滑性と保存性を高めるためアルミ複合素材のパネルに貼られ、カラフルな特注ボックスに収納された。

オリジナルボックスにブロックチェーン連携販売証明書を同梱

すべての作品は、NFT管理サービス「Startrail PORT」に登録されています。NFCタグシール添付のブロックチェーン連携販売証明書を同梱(嘉瑞工房による活版印刷)。NFCタグシールをスマートフォンでスキャンすることでNFCの情報が閲覧できます。カラフルな集英社マンガアートヘリテージオリジナルボックスに収納してお送りします。

作品サイズ 1082mm x 754mm
使用用紙 ホワイトキングダム
出力方式 グラビア・プリント
セット内容
作品本体
ブロックチェーン連携販売証明書(嘉瑞工房による活版印刷・NFCタグシール連携)
取扱説明書
解説
収蔵ケース

ブロックチェーンによる真正性担保

最高の品質を担保するため、各作品のエディションを限定。作品の情報とあわせて、作品のあらゆる履歴をブロックチェーン上に永続的に記録できるよう、スタートバーン株式会社が運営するNFT管理サービス「Startrail PORT」を採用。作品の価値を決める様々な情報を永続的に記録します。