作品について
『イノサン Rougeルージュ』のコミックス最終巻のカバーに使用されている作品。フルカラーで描かれているが、コミックスのカバーは「巻を重ねるごとに血痕が増える」コンセプトでデザインされているため、最終巻は完全に真っ赤なカバーとなっている。
聖人の壁画を模して描かれた、処刑人マリー-ジョセフ・サンソン。ギロチンで首を落とされるが……というストーリーと呼応し、首から血を流しながら、不敵にこちらをじっと見つめている。
レリーフには「Impossible n’est pas Marie(マリーに不可能は存在しない)」のテキストがある。
経年による変化が進み、歪みとひび割れが生じていることを模した表現がされている。マクロレンズによる撮影では、立体感が強調され、実際にふくらんでいるように見えるが、プリント面は完全にフラットである。
「不可能を可能にする」象徴である青い薔薇が、マリーの両腕に巻きつき、胸のあたりで咲いている。超自然の存在を感じさせるメタリックな質感で、植物自体が発光しているようにも見える。
同時収録されるドローイングプリントでは、この作品の描きはじめがどのようなものであったかを鑑賞できる。
*この作品は2枚セットです。
*プリントにサイン(直筆)
1990年、『キース!!』で「週刊少年ジャンプ」第70回ホップ☆ステップ賞入選。同作でデビュー。『孤高の人』『イノサン』『イノサン Rougeルージュ』の写実的な描写で知られる。『イノサン』より、フルデジタルでの作画を行う。デジタル作画に移行したことで「何度でも描きなおせる」「表現を突き詰める」ことができ、新たな世界が開けたと話す。
『孤高の人』が第14回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。『イノサン』が第17回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出、第18回手塚治虫文化賞ノミネート、マンガ大賞2015第7位。『イノサン Rougeルージュ』が第21回、第22回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出。2021年現在、「グランドジャンプ」に『#DRCL』連載中。
18世紀・フランス革命期のパリを「無垢」に生き抜く、死刑執行人の兄妹を描く。国王ルイ16世の斬首刑を指揮したシャルル‐アンリ・サンソンと、妹マリー‐ジョセフ・サンソンを主人公にしている。続編として、2015年より「グランドジャンプ」で『イノサン Rougeルージュ』を連載。「すさまじい画力」「これはマンガなのか? 絵画なのか?」と多くの読者を驚嘆させる。2019年、宮本亞門脚本・演出による舞台「イノサンMusicale」が上演された。

はじめて表現される色彩とディテール
コミックスやマンガ雑誌で用いられるオフセット印刷では再現できない「リアルな色」を表現。A2(420mm×594mm)とA1(594mm×841mm)の2サイズ展開。美術館収蔵の作品に使用されるコットン100%のベルベット・ファイン・アート・ペーパーにプリントします。
デジタルペインティングの作品では、RGBの原画データから作家が再調整や加筆を行っています。出版印刷で通常使用されるCYMYの領域を超えた色彩の表現が可能に。
Real Color Collectionでは、こうした画像を、カラーマネジメントを行なったプリンタに送ります。EPSONのインクジェットプリンタで使用される顔料インクは耐光性を備え、原画に使用された染料カラーインクが色あせてしまうような光のもとでも、オリジナルの色彩を保ち続けます。
(*強い紫外線の元での耐光性・耐久性を保証するものではありません。ご注意ください)
コミックスカバーなどで使われるオフセット印刷の領域を超える色彩表現領域であることはもちろん、紙の原画を超える耐光性・耐久性を持った作品をお届けします。
オリジナルボックスにブロックチェーン連携販売証明書を同梱
すべての作品は、NFT管理サービス「Startrail PORT」に登録されています。NFCタグシール添付のブロックチェーン連携販売証明書を同梱(嘉瑞工房による活版印刷)。NFCタグシールをスマートフォンでスキャンすることでNFCの情報が閲覧できます。集英社マンガアートヘリテージオリジナルボックスに収納してお送りします。
作品サイズ A2(420mm×594mm)もしくはA1(594mm×841mm)
使用用紙 ベルベット・ファイン・アート・ペーパー
出力方式 アーカイバル・インクジェット・プリント
セット内容
作品本体
ブロックチェーン連携販売証明書(嘉瑞工房による活版印刷・NFCタグシール連携)
マット紙
有害物質吸着特殊紙
取扱説明書
収蔵ケース
