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久保 帯人
Tite Kubo

BLEACH / THE STAND ABLAZE

A2 (594 x 420mm),editions 20
作品ID
BLE_TP_001
作品サイズ
A2 (594 x 420mm)
枚数
1
用紙
Gmund Cotton
販売形態
regular
エディション
20

ABOUT THE WORK


作品について

『BLEACH』最終章、千年血戦篇。「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」の侵攻により、壊滅の危機に陥る尸魂界(ソウル・ソサエティ)。

朽木白哉の「尸魂界を護ってくれ」の言葉を胸に刻み、ユーハバッハの前に降り立つ黒崎一護。『BLEACH』512話「THE STAND ABLAZE(ザ・スタンド・アブレイズ)」最後の見開きである。

「Ablaze」は、英語で燃え立つ様を表す。破れ、翻る一護の死覇装(しはくしょう)が、大きく燃え上がる前の炎のようにも見える。

原画はA3(297×420mm)の用紙を縦に使い描かれているが、コミックスでは見開き2ページにわたり横位置に配されている。ユニークなのは、この絵が真横ではなく、斜めに傾くようにレイアウトされ、右上と左下に真っ黒な背景が置かれている点だ。

通常、黒い背景は回想シーンで用いられることが多い。不安定な構図のこの絵は、誰かが倒れながら、意識が遠のく中で見た光景のようにも見える。しかし相対するユーハバッハは、誰からの一太刀も浴びていない。まったく無傷なのだ。

続く513話「THE DARK MOON STROKE(ザ・ダーク・ムーン・ストローク)」は、雨の中に立ち尽くす朽木白哉のシーンから始まる。一護の背にかけられる「ー任せたぞ」「…黒崎一護」の言葉。

さらにページをめくる。

白哉の斬魄刀、千本桜が砕け散る。宙に舞う斬魄刀の柄と、エピソードタイトルが白抜きで綴られた黒い背景のラインは、斜めに傾いている。

こうして我々は、この一護の姿はユーバッハが見たものではなく、朽木白哉が(あるいは千本桜が?)見たものであるかもしれない、と気づくのだ。

『BLEACH』から活版印刷作品を制作するにあたり、久保帯人が選んだシーンのひとつが、この場面である。作品化においては、A3の原画から再製版を行った。それによりコミックスでは裁ち落とされていた一護の左足や空の様子のプリントが可能になった。

またスクリーントーンの描写など、活版印刷での表現が困難な背景を分版し、オフセット印刷を行ったうえで、活版平台印刷を行った。これにより繊細な描写と、力強い描写を同時に再現している。

*プリントにサイン(直筆)

*綿花を原材料に用いる用紙の特性上、微細な黒点が混じる場合があります。また活版印刷の微妙な色ムラ、微細なインキの飛沫の付着が起こる場合もあります。ご理解のうえ、お申し込みください。

SOURCE ART WORKS’ INFO

初出
「週刊少年ジャンプ」2012年45号
初出年
2012
底本
ジャンプコミックス 58巻
底本発売年月日
2013.03.04
制作方式
アナログ
シートサイズ
A3(297×420mm)
マテリアル
紙にペン、スクリーントーン
撮影〜スキャンデバイス
Fuji film SCANART 560i
撮影〜スキャン年月日
2022-01-31

ARTIST

Tite Kubo久保 帯人

1977.06.26 ~

1996年『ULTRA UNHOLY HEARTED MACHINE』(「週刊少年ジャンプ増刊Summer Special」掲載)でデビュー。2001年〜2016年、「週刊少年ジャンプ」で『BLEACH』を連載。2018年、新作『BURN THE WITCH』を発表。2021年、新エピソード『BLEACH 獄頤鳴鳴篇』を公開。

2005年、『BLEACH』で第50回小学館漫画賞を受賞。2008年、コミコン・インターナショナル・インクポット賞を受賞。

TITLE

BLEACH

掲載誌:週刊少年ジャンプ
連載開始年:2001

突然「死神」の力を得た主人公・黒崎一護(くろさきいちご)を中心とする、バトルアクションストーリー。虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊や、敵の死神達との戦いを通し、一護や仲間の成長を描く。2004年、テレビアニメ化。2016年、連載完結。コミックス全74巻の全世界累計発行部数は、2022年12月時点で1億3000万部以上。「週刊少年ジャンプ」2021年36・37合併号(8/10発売)で、新エピソード『BLEACH 獄頤鳴鳴篇』を発表。2021年12月より、『BLEACH』生誕20周年を記念し、原画展を開催。2022年、アニメ『BLEACH 千年血戦篇』放送開始。

PUBLISHER

集英社

LABEL

The Press

マンガの起源、活版平台印刷機に立ち返る

モノクロームの物語表現であるマンガは、その草創期から、最も原初的な印刷方式である活版印刷で刷られてきました。現在でも「少年ジャンプ」をはじめとするマンガ誌は、カツリンと通称される活版輪転印刷で制作されています。

一方で、かつては校正刷や少部数印刷のために頻繁に使用されていた活版「平台」印刷機は、目にすることが稀になりました。特にA2サイズの印刷が可能な活版平台印刷機は、日本でも世界でも、稼働が非常に限られたものになっています。

もともと活版印刷に最適化した表現であるマンガを、現在考えうる最高のクオリティの活版印刷で作品化できないだろうか。

これが我々の問いでした。

1960年代製造のハイデルベルグ印刷機による「プレス」

少年ジャンプの印刷を行う共同印刷の協力により、長野県で現役稼働する活版平台印刷機と、この印刷機を稼働させられる熟練のスタッフが見つかりました。1960年代に製造されたドイツ製のハイデルベルグ印刷機を用い、コットン100%のアート用紙「グムンドコットン マックスホワイト」に、強い印圧でプレスする。オフセット印刷でも、リトグラフ印刷でも、シルクスクリーン印刷でも不可能な、物理的なインパクトのある唯一無二の表面。そこに触れると、印刷面が凹んでいることが分かります。

マンガ作品はもちろん、希少になった印刷機と、印刷技術を後世に伝えていくことも目的にしたコレクションです。

オリジナルボックスにブロックチェーン連携販売証明書を同梱

すべての作品は、NFT管理サービス「Startrail PORT」に登録されています。NFCタグシール添付のブロックチェーン連携販売証明書を同梱(嘉瑞工房による活版印刷)。NFCタグシールをスマートフォンでスキャンすることでNFTの情報が閲覧できます。美篶堂制作の、集英社マンガアートヘリテージオリジナルボックスに収納してお送りします。

作品サイズ A2(420mm×594 mm)
使用用紙 グムンドコットン マックスホワイト
出力方式 活版平台印刷
セット内容
作品本体
ブロックチェーン連携販売証明書(嘉瑞工房による活版印刷・NFCタグシール連携)
マット紙
有害物質吸着特殊紙
取扱説明書
収蔵ケース

ブロックチェーンによる真正性担保

最高の品質を担保するため、各作品のエディションを限定。作品の情報とあわせて、作品のあらゆる履歴をブロックチェーン上に永続的に記録できるよう、スタートバーン株式会社が運営するNFT管理サービス「Startrail PORT」を採用。作品の価値を決める様々な情報を永続的に記録します。