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田名網 敬一
Keiichi Tanaami

Tanaami!! Akatsuka!! / Revolver 4「ドカーン」

2021,1082mm x 754mm,editions 111
作品ID
REV_GR_004
作品サイズ
1082mm x 754mm
枚数
1
用紙
White Kingdom
販売形態
regular
エディション
111

ABOUT THE WORK


作品について

グラビア印刷機を用いて制作されたプリント作品、「リボルバー」第四弾。
(edition 111のうち、今回、最大30点を先行抽選販売。今後、ギャラリー等での販売を予定)

元大工の外科医により、顔を家に改造されてしまう男。頭蓋骨があり、脳や眼球があったはずの頭部は、内部にリビングのある空間になる。目と耳は窓に。口はドアに。赤塚不二夫『天才バカボン』の「整形手術の熊さんなのだ」(「週刊少年マガジン」1974年掲載)に描かれた男が、中央に大きく配される。顔/家の正面と側面は、田名網によって花柄の装飾が施され、キッチュさを増している。

赤塚のマンガでは最後に顔/家が火事になってしまうのだが、それを予見するかのように、背後では爆発が起こり、正面には「ドカーン」の描き文字がダイナミックに置かれている。

手足がちぎれ飛ぶサングラスの男はなぜか楽しげで、サーチライトの光を放つ目がそこを横切っていく。紙飛行機に乗ったバカボンのパパとバカボン。急旋回する紙飛行機から、バカボンは振り落とされるところだ。

コマのように回転する少年(カメラ小僧)はアイスダンスのスピンを決めるかのよう。少年に、顔は3つ、腕は2本、脚は4本、カメラはひとつ。鼻水の角度は前方と左右で異なっている。現実を撮影しても絶対に撮れない、記号として完成されたマンガ表現といえるだろう。

なおPARCO MUSEUM TOKYOの展示のため、田名網は人が入れるサイズの顔/家を作り、それに「福を招く装置(Luck-Leading Equipment)」と名付けた。全焼しながら福。人でありながら装置。田名網のギャグセンスが光る。

*プリントにサイン(直筆)

SOURCE ART WORKS’ INFO

制作方式
デジタル

ARTIST

Keiichi Tanaami田名網 敬一

1936.07.21 ~ 2024.08.09

1936 年、東京生まれ。武蔵野美術大学を卒業。1958年日宣美特選を受賞。60年代に、アメリカのカウンターカルチャー、ポップアートの洗礼を受け、アニメーション作品からシルクスクリーン、漫画的なイラストレーション、コラージュ、実験映画、ペインティング、立体作品など、メディアやジャンルに捕われず、その境界を積極的に横断して創作活動を続けた孤高のアーティスト。アンディ・ウォーホルとの出会いに触発され、現在に至るまで「編集」というデザインの方法論を用いながら、「アートとデザイン」、「アートと商品」、「日常の美」、「大衆とアート」といった今日の現代美術が抱える主要な命題に対して実験的な挑戦を試み続けた。その半世紀以上の創作活動を通して、戦後の日本を代表するPOP ARTの先駆者の一人として、世界的に高い評価を得ている。近年の田名網の主要な展覧会として、回顧展 「田名網敬一 記憶の冒険」(2024年、国立新美術館、東京)、「TANAAMI!! AKATSUKA!! That’ s All Right!!」(2023年、PARCO MUSEUM TOKYO、東京)、「世界を映す鏡」(2020年、Nanzuka Underground、東京)、個展「TOKYO POP UNDERGROUND」(2019年、Jeffrey Deitch、NY)、「Keiichi Tanaami」(2019年、Kunstmuseum Luzern、ルツェルン、スイス)、「The World Goes Pop」(2015年、Tate Modern、ロンドン、イギリス)、「International Pop」(2015年、Walker Art Center、ミネアポリス)など多数。また、MoMA( ニューヨーク )、Walker Art Center (ミネアポリス)、シカゴ美術館、M+(香港)、National Portrait Gallery (スミソニアン博物館、ワシントン )、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館 (ベルリン )などのパーマネントコレクションに収蔵されている。

PUBLISHER

集英社

LABEL

Last Gravure

第二次世界大戦後。高度成長期の日本で、無数のイメージがグラビア印刷でプリントされてきた。その鮮やかな色彩に、人々は魅了された。「グラビアアイドル」という呼称は、グラビア印刷から派生した言葉だ。時代は変わっていく。グラビア印刷機は巨大であり、小部数の印刷には適さなかった。2021年末、出版におけるグラビア印刷は終わりを迎えた。この最後の機会に、集英社マンガアートヘリテージは、グラビア印刷機を用いてアートプリントを制作することを考えた。数十万部の印刷を行う機械を、それぞれ100部強のエディションプリントのために用いる。できあがったプリントは、平滑性と保存性を高めるためアルミ複合素材のパネルに貼られ、カラフルな特注ボックスに収納された。

オリジナルボックスにブロックチェーン連携販売証明書を同梱

すべての作品は、NFT管理サービス「Startrail PORT」に登録されています。NFCタグシール添付のブロックチェーン連携販売証明書を同梱(嘉瑞工房による活版印刷)。NFCタグシールをスマートフォンでスキャンすることでNFCの情報が閲覧できます。カラフルな集英社マンガアートヘリテージオリジナルボックスに収納してお送りします。

作品サイズ 1082mm x 754mm
使用用紙 ホワイトキングダム
出力方式 グラビア・プリント
セット内容
作品本体
ブロックチェーン連携販売証明書(嘉瑞工房による活版印刷・NFCタグシール連携)
取扱説明書
解説
収蔵ケース

ブロックチェーンによる真正性担保

最高の品質を担保するため、各作品のエディションを限定。作品の情報とあわせて、作品のあらゆる履歴をブロックチェーン上に永続的に記録できるよう、スタートバーン株式会社が運営するNFT管理サービス「Startrail PORT」を採用。作品の価値を決める様々な情報を永続的に記録します。