作品について
シャンクスの“神避”を受け、船上に倒れるキッドとキラー。
手下たちは、「降参だ“赤髪”!! 助けてくれ!!!」と許しを乞うが、もう遅い。
前方には迎撃態勢の整ったドリーとブロギーの姿。
「人の故郷に銃口向けたら」「同じ目に遭う覚悟をしろよ?」
次の瞬間、エルバフに伝わる巨人族最強の“槍”がヴィクトリアパンク号に向けて放たれる。
「“覇国”!!!!」
海ごと船を真っ二つにされ、為す術なくキッド海賊団は壊滅した。
“覇国”の初登場は第129話。巨大金魚“島食い”に風穴を開け、麦わらの一味をリトルガーデンから送り出している。
第1079話で再登場した “覇国”の、ダイナミックなシーンを作品化した迫力のある一枚。
*プリントにサイン(印判)
*綿花を原材料に用いる用紙の特性上、微細な黒点が混じる場合があります。また活版印刷の微妙な色ムラ、微細なインキの飛沫の付着が起こる場合もあります。ご理解のうえ、お申し込みください。
1992年『WANTED!』で週刊少年ジャンプ・手塚賞受賞。1997年『ONE PIECE』の連載を開始。同年コミックス1巻発売。1999年にテレビアニメ化される。2012年、初の展覧会『ONE PIECE展』を開催。
1992年、『WANTED!』で第44回手塚賞準入選(「月火水木金土」名義)。
1993年、『一鬼夜行』で第104回ホップ☆ステップ賞入選。2006年、 『ONE PIECE』で日本のメディア芸術100選マンガ部門選出。2012年、 『ONE PIECE』で第41回日本漫画家協会賞大賞受賞。2018年、 熊本県民栄誉賞。
「ひとつなぎの大秘宝」をめぐる海洋冒険ロマン。モンキー・D・ルフィが海賊王を目指す。1999年テレビアニメ化。2015年6月15日、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定。全世界累計発行部数は、2022年8月時点で5億部を突破している。

活版平台印刷
モノクロームの物語表現であるマンガは、その草創期から、最も原初的な印刷方式である活版印刷で刷られてた。現在でも「週刊少年ジャンプ」をはじめとするマンガ誌は、カツリンと通称される活版輪転印刷で制作されている。
活版印刷は、印刷用の樹脂板に付着したインクを直接紙に押しあてて転写する、原初的な印刷方式である。こうした印刷がされることを前提に、マンガの表現は進化してきた。
例えば文字。マンガの文字組版では、ひらがなやカタカナがセリフ体(明朝体)、漢字がサンセリフ体(日本ではゴシック体と通称されることが多い)の「アンチゴチ」とよばれる書体が基本書体となっている。これはマンガの草創期、活版印刷で印刷したときに、可読性が損なわれないために選ばれたという話もある(「アイデア No.336」2009年9号・誠文堂新光社 参照)。またスクリーントーンによる表現も、グレーが表現できない活版印刷でグレーやパターンを表現するため、デザイン用の画材を流用したことからはじまっている。
活版輪転印刷は大部数の制作用のため巨大な再生紙のロール紙にしか印刷できないが、活版平台印刷機では様々な用紙にプリントを行うことができる。かつては東京都内を含め日本全国で見られた活版平台印刷機だが、オフセット印刷機にとって代わられ、現在は大型のものは見かけることが少なくなっている。
もともと活版印刷に最適化した表現であるマンガを、現在考えうる最高のクオリティの活版印刷で作品化できないだろうか。これが我々の問いだった。
活版平台印刷機を用い、強い印圧でプレスする。オフセット印刷でも、リトグラフ印刷でも、シルクスクリーン印刷でも不可能な、物理的なインパクトのある唯一無二の表面。そこに触れると、印刷面が凹んでいることが分かる。
作品によって、細い描線の繊細な表現とスミベタの力強い表現を両立させるため、複数の版を使用している。
マンガ作品はもちろん、希少になった印刷機と、印刷技術を後世に伝えていくことも目的にしたコレクションである。
蔦友印刷(長野)での印刷風景 TOKYO LETTERPRESS(東京・神楽坂)での印刷風景 日光堂(東京・浅草)での印刷風景