作品について
黒のワンピースに、白いフリルのついたエプロン。
ナミ、ロビン、ボニー、悪(リリス)の4人がメイド服で男性陣をもてなしている。
口いっぱいにオムライスをほおばるルフィ、ビンから酒(?)をらっぱ飲みするゾロ、目を輝かせてオムライスを見つめるチョッパー、目をハートにしながら飛び上がるサンジ。美女に囲まれて幸せそうだが、これが無償のサービスであるはずがない。
なにしろこの絵のタイトルは「BOTTAKURI MAID CAFE」。
「ぼったくり」は日本語で「法外な料金をとる」ことを意味する。「ぼる」=暴利を得るから生まれた言葉だ。会計の伝票を手にして驚くウソップや猫の顔を見ると、「目が飛び出る」金額が記されているようだ。
ルフィが食べているオムライスにケチャップで書かれた英語は「my goldmine(私の金脈)」。チョッパーが見つめているオムライスに、ナミは日本語で「金づる」とある。さて、いったい彼らはいくら払うことになるのだろう?
ルフィは平然と「宝払いで」と言いそうだが……。
*この作品は2枚セットです。
*プリントにサイン(印判)
1992年『WANTED!』で週刊少年ジャンプ・手塚賞受賞。1997年『ONE PIECE』の連載を開始。同年コミックス1巻発売。1999年にテレビアニメ化される。2012年、初の展覧会『ONE PIECE展』を開催。
1992年、『WANTED!』で第44回手塚賞準入選(「月火水木金土」名義)。
1993年、『一鬼夜行』で第104回ホップ☆ステップ賞入選。2006年、 『ONE PIECE』で日本のメディア芸術100選マンガ部門選出。2012年、 『ONE PIECE』で第41回日本漫画家協会賞大賞受賞。2018年、 熊本県民栄誉賞。
「ひとつなぎの大秘宝」をめぐる海洋冒険ロマン。モンキー・D・ルフィが海賊王を目指す。1999年テレビアニメ化。2015年6月15日、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定。全世界累計発行部数は、2022年8月時点で5億部を突破している。

アーカイヴァル インクジェット プリント
集英社マンガアートヘリテージはEPSONと業務提携し、カラーマネジメントのサポートとプリントを委託している。同社のインクジェットプリンタで使用される顔料インクは耐光性を備え、原画に使用された染料カラーインクが色あせてしまうような光のもとでも、オリジナルの色彩を保ち続ける。
一方でマンガの原画、特に染料系のマーカーで着彩されたカラーイラストレーションは、非常に褪色しやすい。マンガ雑誌の表紙や口絵、コミックスのカバーのために描かれるイラストレーションは、もともと原画そのものが展示〜鑑賞されることを前提に描かれてはいない。印刷され、雑誌やコミックスとして読者の手元で見られることを想定して制作されているのである。線画をコピーしたうえに着彩されているものも多く、キャラクターと背景で切り貼りされているものもある。変色した色の修正を含め、これらの作品化にあたってはレタッチが必要となる。

2008年からマンガのデジタルアーカイブを進めている集英社では、当初は高精度スキャナEverSmart Supreme II、2015年からは高解像度のデジタルカメラPhase One IQ180により、カラー原画をキャプチャーしている。2020年からはPhase One のCultural Heritageシリーズを使用。商業印刷では再現できない色の領域まで撮影〜保存することができ、絵が描かれた紙のテクスチャーまでも取り込むことが可能である。
このデジタルアーカイブデータと撮影機材を活用し、原画が描かれた当時の色彩を復元すべくレタッチ。原画〜データ〜プリンタをつなぐ適切なカラーマネジメントを行い、プリントを行っている。
またデジタル作画された作品においては、商業印刷で一般的なsRGB領域ではなく、より広い色域を持つAdobe RGB領域でのカラーマネジメントとプリントを行い、深く鮮やかな色を表現している。
