MA
Instagram LogoX Logo
SHUEISHA Inc. All rights reserved.
2025年10月05日に終了しました。たくさんのご来場、ありがとうございました。
ARCHIVED・会期終了(アーカイブ情報)

大暮維人×大森記詩「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」(東京)

~
集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー(麻布台ヒルズ)
Admission
無料
Artists
大暮維人大森 記詩

INTRODUCTION


本展について

「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」と題し、大暮維人と大森記詩による展覧会を開催します。

sg-01

スケールモデル(scale model)は、縮尺(scale)に基づき、忠実に対象を再現した模型(model)を指します。

圧倒的な画力で、様々なキャラクターや機械、そして世界を描くマンガ家、大暮維人。『天上天下』『エア・ギア』『バイオーグ・トリニティ』『化物語』『灰仭巫覡』……。それぞれの物語で描かれる、緻密かつ柔らかな少女たちの描写からは、手触りや温もりが感じられるほどです。我々がめくるページのなかで疾走し、舞い、斬り、斬られ、跳ぶ彼女たちを、本展ではスケールガールズ(scale girls)と呼びます。

sg-02
大暮維人「バイオーグ・トリニティ/回転木馬に乗るベルウッド」(2025)アーカイヴァル・インクジェットプリント 1189x841mm ed.8

スケールガールズと対比して置かれるのは、プラモデルのパーツを用いたスクラッチビルドの立体作品=スケールアームズ(scale arms)。プロモデラーであり、現代美術家でもある大森記詩による、架空の兵器です。大森は、プロモデラーとして模型専門誌でスケールモデルをはじめとする作例を担当しながら、「MIXINGSCAPE」として、プラモデルのパーツを組み合わせたミキシングビルドによるオリジナル作品を制作。一方で彫刻家としては、アルミやブロンズなど金属を用いた作品にプラモデルのデカールを組み合わせるユニークな表現も行ってきました。

sg-03
大森記詩「MIXINGSCAPE / 1:12 ニヒターマーチ」(2025)製作過程

1/35、1/12、1/6などのスケールに基づくプラモデルに、大暮維人がデザインしたデカールが貼られます。これにより、大暮維人が描くマンガ世界と、大森記詩が作るミキシングビルドのプラモデル世界がつながっていきます。

「大森記詩さんのMIXINGSCAPE。かっこよくて、ディテールも組み合わせもすごくて、どきどきしますね。是非会場でこの存在感を体感してください! 考えてみると、僕のなかにも、同じねっこがある気もするんです。小学生の頃『ホビージャパン』が好きだったんですが、なかでも惹かれたのは横山宏さんのマシーネンクリーガーのプラモデルなんですよね。巨大ロボットよりも、人間のスケールに近いパワードスーツのほうにワクワクした。マンガのなかで少女とマシンが融合するようなシーンも描いていますが、人のほうに機械が溶けていくような方向性への嗜好は、子供の頃から変わっていない気がします」(大暮維人)

「『バイオーグ・トリニティ』や『エア・ギア』では、人と機械の混じり方がとても新鮮でした。巨大なロボットに乗り込んで合体する方向性ではなく、人のほうに機械が近づいていき、スケールが融合していくというか……。僕はMIXINGSCAPEというシリーズで、複数のプラモデルのパーツを用いてメカを組みあげる“ミキシングビルド”による制作をしていますが、1/35や1/24などの様々なパーツを組み合わせながら、1/1の自分自身のスケールを重ねることで垣間見えてくる変化に魅せられてきました。これが、大暮維人先生の作品がもつスケールとさらにミキシングされながら、どのような景色(SCAPE)になるのか、とても楽しみです」(大森記詩)

sg-04
HARLEY DAVIDSON FXE1200 SUPER GLIDE (タミヤ 1/6 SCALE) 作例制作/アーリーチョップ!!!  アクリルスタンド/大暮維人『天上天下』より

さらに今回、大暮維人が高校生の頃にあこがれたバイクであるホンダ・モンキーと、ハーレーダビッドソンのスケールモデルも展示します。タミヤ製1/6のバイクの作例は、アーリーチョップ!!!が製作。大暮維人が指定するカラーリング、オリジナルデザインのデカールが貼られます。

茶室には、ホンダ・モンキーの実車を展示。

1/1、1/6、1/12、1/35……。様々なスケールを行き来する、SCALE GIRLSとSCALE ARMSの世界をお楽しみください。

EXHIBITION VIEWS


内観・紹介映像

PHOTOS

大暮維人「バイオーグ・トリニティ/回転木馬に乗るベルウッド」 (2025)アーカイヴァル・インクジェットプリント 1189x841mm ed.8
大暮維人「バイオーグ・トリニティ/ピンクの布を持つネクロマリア」 (2025)アーカイヴァル・インクジェットプリント 1189x841mm ed.8
大森記詩「MIXINGSCAPE / 1:6 ルーンシェイカー」(2025)製作過程
大森記詩「MIXINGSCAPE / 1:6 ルーンシェイカー」(2025)製作過程
大森記詩「MIXINGSCAPE / 1:6 ルーンシェイカー」(2025)製作過程
大森記詩「MIXINGSCAPE / 1:12 ニヒターマーチ」(2025)製作過程
大森記詩「MIXINGSCAPE / 1:12 ニヒターマーチ」(2025)製作過程
大森記詩「MIXINGSCAPE / 1:35 トールハンド」(2025)製作過程
大森記詩「MIXINGSCAPE / 1:35 トールハンド」(2025)製作過程
大森記詩「SCALE ARMS / Seraphic Gesture 1:35 , 1:12」(2025)シルバー
大森記詩「SCALE ARMS / A Heart for Thought 1:35 , 1:12」(2025)シルバー
大森記詩「SCALE ARMS / She of Seven Cylinders 1:72, 1:35」(2025)シルバー
大森記詩「SCALE ARMS / Grasping with Legs 1:700, 1:35 , 1:12」(2025)シルバー

VIDEO

ABOUT ARTIST


本展の作家

Oh!great大暮維人

1972.02.22 ~
出身地:宮崎県

1995年「漫画ホットミルク」(白夜書房)掲載『SEPTEMBER KISS』にてデビュー。「ウルトラジャンプ」(集英社)にて『天上天下』、『バイオーグ・トリニティ』(舞城王太郎と共作)、「週刊少年マガジン」(講談社)にて『エア・ギア』を連載。『エア・ギア』では第30回講談社漫画賞少年部門を受賞。アニメ、ゲームのキャラクターデザインも多数手がける。現在は「週刊少年マガジン」誌上で『化物語』(原作:西尾維新)を連載中

Kishi Omori大森 記詩

1990.11.05 ~
出身地:東京都

美術大学在籍時から模型専門誌を中心にプラモデル作例やスクラッチビルド、カラースキームなどの作図を担当。金属鋼材を用いた立体作品や、プラモデルパーツを原型にした鋳造作品を手がける彫刻家としても活動するなど、ふたつの領域をシームレスに往還している。現在は「月刊ホビージャパン」誌上でミキシングビルド/キットバッシングの手法でSFメカを制作する『MIXINGSCAPE』を連載中。

EXHIBITION INFO


展覧会情報

展覧会名
大暮維人×大森記詩「SCALE GIRLS / SCALE ARMS」(東京)
開催期間
~
入場料
無料
会場
集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー(麻布台ヒルズ)
営業時間
11:00 - 20:00
休廊日
こちらのカレンダーをご確認ください
主催
集英社
協力
エプソン販売株式会社 株式会社タミヤ ホンダ技研工業株式会社
お問い合わせ
03-6625-4473