本展について
本展覧会は完全日時指定制となっており、ご参加には入場用デジタルチケットが必要となります。入場チケットにつきましては、2025年10月9日(木)11:00〜 集英社マンガアートヘリテージの証明書(NFT)付き作品をお持ちの方から先行日時予約を開始、2025年10月14日(火)11:00〜 一般日時予約を開始します。
*チケットの取得は外部サイト「FUN FAN NFT」にて行います。
*FUN FAN NFT(https://www.funfan-nft.com/)へ、集英社マンガアートヘリテージのアカウント情報でログインください(同じメールアドレス、ログイン方法でログイン。FUN FAN NFTでのサインアップは不要です。詳しくはこちら)。
*集英社マンガアートヘリテージのアカウントをお持ちでないお客様はFUN FAN NFTでのサインアップが必要となります。
*より多くのお客様にご覧いただくため、1アカウント1回のみのご予約とさせていただきます。
*1枚につき大人1名・小学生以下のお子様2名まで同伴可能です。
*予約確定後のキャンセルや日時変更はできかねますのであらかじめご了承ください。
*数量限定で先行販売、2026年には麻布台ヒルズギャラリー等での販売も予定しています。
紙を横につなげて描かれた横長の大作を、和紙にコロタイププリントするシリーズ「The Scroll」。この第2弾として『ONE PIECE』「大海賊百景」を便利堂コロタイプギャラリー(京都)にて初公開。
2021年、『ONE PIECE』連載1000話を記念し、全世界を対象に「第1回 ONE PIECEキャラクター世界人気投票 WORLD TOP100」が行われた。「大海賊百景」は、この人気投票で上位に入ったキャラクターを中心に、尾田栄一郎が描きおろした作品である。「週刊少年ジャンプ」2021年39号〜41号の3号にわたり掲載された。横につなぐと長大な1枚のイメージが現れる。
この記念碑的なイラストレーションを作品化するにあたり、特別な紙と特別な印刷が選ばれた。

紙は、手漉きの越前和紙
1865年。幕末の大混乱期に、現・岩野平三郎製紙所は創業した。明治時代、初代・岩野平三郎が、絵画制作に優れた「雲肌麻紙」を開発。横山大観らに愛用されることになる。四代目となる現在も、伝統的な原料を用い、長辺3メートルを超える紙を制作。日本で唯一の大判手漉き和紙工場である。

印刷は、コロタイププリント
実用化された写真製版技法としては最も古いものとされ、定着されたイメージが100年以上残ることが歴史的に実証されている。このため、京都の寺社仏閣の修復記録資料には、コロタイプ印刷による写真が現在でも添付される。1887年、明治時代創業の便利堂は、現在でもカラーのコロタイプ印刷を行う、世界で唯一の工房を持つ。法隆寺金堂壁画の原寸大撮影などを行なってきたこの工房に、製版と印刷を依頼した。
より迫力のある作品にするため、原画を拡大。
海賊たちのビビッドな色彩を再現するため、1紙につき23版という、通常の商業印刷の5倍以上の版を用いた。3紙で69版を用いる、空前のプリント。
同時に、『ONE PIECE』のコミックスカバーイラストをB4サイズの和紙にコロタイププリントするシリーズ「Covers」を、京都で行われるアートフェア「Art Collaboration Kyoto (ACK) 2025」にあわせ、11月14日(金)より、便利堂コロタイプギャラリーにて初公開する。
内観・紹介映像
本展の作家
1992年『WANTED!』で週刊少年ジャンプ・手塚賞受賞。1997年『ONE PIECE』の連載を開始。同年コミックス1巻発売。1999年にテレビアニメ化される。2012年、初の展覧会『ONE PIECE展』を開催。
1992年、『WANTED!』で第44回手塚賞準入選(「月火水木金土」名義)。
1993年、『一鬼夜行』で第104回ホップ☆ステップ賞入選。2006年、 『ONE PIECE』で日本のメディア芸術100選マンガ部門選出。2012年、 『ONE PIECE』で第41回日本漫画家協会賞大賞受賞。2018年、 熊本県民栄誉賞。
展覧会情報
京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302番地